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箱庭療法ってなに?

箱庭療法(sand play technique)は、57×72×7cmの砂箱と、砂、そして砂箱に置くミニチュア(材料)を使って展開されていく心理療法です。砂箱に中に、気になるアイテムや好きなものを置いていくことで、内的世界を表現することが可能となる心理療法のひとつです。

箱庭療法はロ―エンフェルト(Lowenfeld,M.)が子どもの心理療法の為に考案してものですが、その後カルフ(Kalff,D.)によって成人にも効果のある心理療法として発展してきました。日本では、河合隼雄先生がスイスのユング研究所に留学中にカルフから教えを受けて、1965年に帰国後、箱庭療法を紹介したことから広まってきました。

目次

箱庭療法で何がわかるの?

箱庭療法は心理検査ではありませんので、分析や解釈をすることはしません。砂箱の中に気になるアイテムや好きなアイテムを置いていくことで、内的世界を表現することが可能になります。無意識的な部分も、意識されている部分も箱庭の世界に表現されています。言葉では表現することが難しい内的世界が表現されることで気づきとなることもあるでしょうし、箱庭の世界をセラピストと一緒に味わいながら振り返りを行うことも十分に治療的です。
また、箱庭療法はユングの分析心理学の考えを用い、クライエントさんの自己治癒力を最大限に引き出すことのできる心理療法だと言えるでしょう。

箱庭療法って何をするの?

箱庭療法って何をやるんだろう?って疑問に思っている方もいらっしゃると思います。前述したように57×72×7cmの砂箱にご自分が好きなようにアイテムを置いていく、それだけです。セラピールームに来る前に、「今日は何を作ろうかな?」と考えながら来室される方もいますし、沢山あるアイテムの棚の前に立ち、その時に気になったものを手に取って作り始める方もいます。私自身、箱庭っておもしろいなぁって感じるのは、今まで気にもとめていなかったアイテムなのに、どうしても置かずにはいられないという経験があります。そして、そのアイテムを置くと落ち着いた気分になり箱庭を置ききったという気持ちになったことがありました。箱の中は青色なので、砂を寄せて空にしたり、海や川にすることもできます。また、砂はサラサラしてとても気持ちがいい砂なので、「砂、気持ちいい~」と砂だけをいじって帰って行った方もいらっしゃいます。どのようにするかは、その時のご自分が決めていくのだと思います。
アイテムはセラピールームそれぞれに置いてあるものが違うので、何人かのセラピストのもとで箱庭を置いてみると、また違った体験となるのでお勧めです。

箱庭療法を体験してみましょう。

箱庭を体験してみたいけど、どこで体験できるか分からないという方が多いと思います。心理の勉強をしている学生さんやセラピストの方で、まだ箱庭を体験したことがない方。是非、一度ご自分で体験をしてみてください。
箱庭は本来、セラピストに見守られながら安全な場で置くものです。その関係性のなかで安心して箱庭を置くことが治療的に働くと言われています。
セラピストの方ご自身が、自分に向き合いながら箱庭療法を体験したいとお考えの方。是非一度、箱庭体験をしてください。
料金:5000円(50分)

日時はご相談の上、決定させていただきます。

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